なぜカウンセラーは誰かのカウンセリングをすることで自分の問題が解決するのか

カウンセラーになりたいと思っているのであれば、自分の問題が解決するのを待たずに勉強を始めたほうがいいと、私は思っています。

そして、1日でも早くクライアントさんのサポートをする役に取り組むことをオススメしたいです。

カウンセラーとして誰かの問題と向き合っていると、そんなつもりがなくても勝手に自分の問題が解決していくからです。
(「ついでに」と言ってもいい。)

 

先日、私がやっている カウンセリング講座 を受けて下さっている「若尾さなえさん」のお話を聴かせてもらいました。

さなえさんの記事はこちら↓
[blogcard url=”https://ameblo.jp/counseling-sanae/entry-12644656341.html”]

 

亡くなったお父さんのお話でした。

私の父も亡くなっているので、自分の気持ちとリンクする部分がいくつかありました。

が、自分の問題はすでにおおかた解決しているつもりで、浄化すべき感情が残っている自覚はまったくありませんでした。

話をお聴きする時にも「冷静な気持ちで聴けるだろうか」のような不安はなかったです。

実際、自分の心が動揺することはなく、他の方のお話と同じように、フラットな気持ちで話を聴けていたと自己評価はしています。

(話の最後、参考程度に自分の話をした時にウルっとしてしまったので、完全フラットではなかったのですが……。)

 

その日の夜のことです。
お風呂に入りながらカウンセリングの時のやり取りを思い出し、「ひとり反省会」をしていました。

髪を洗いながら、さなえさんとの会話の記憶をたどっていた時、
突然フラッシュバックするかのように、いわゆる「気づき」のようなものがありました。

 

大まかに中身を説明すると、
「父の偉大さ」と、「私の自己嫌悪の解消につながる内容」でした。

涙がどんどんどんどん溢れてきて、しばらく収まることがありませんでした。

その時頭の中から出てきた言葉は

「強い人だったんだなぁ」
(↑どこか弱い人と思ってた)

「ものすごく大きな愛で、家族を包む人だった」

「お父さん、あんたカッケーわ……。」

でした。

出しっぱなしのシャワーに紛れながら ひとしきり泣いた後、なんだか重たい荷物を背中から下ろしたような……

「許されたような、ラクになったような」そんな気持ちになりました。

 

 

カウンセラーとしてお仕事をしていると、このような「意図せぬ変化」を経験することは決して少なくありません。

クライアントでカウンセリングを受けていた頃より、カウンセラーになってからの方が「自分の問題解決」のスピードがアップするのです。

私はカウンセラーとして活動を始めてから、自分の問題を、「クライアントさんのサポートをすることで、副産物的に」いくつか解決してきました。

 

こういった体験をするのは、私だけではありません。
他のカウンセラーさんからも、同じような話をよく聞きます。

 

そうなる理由は、今回の私のように、
「外からの刺激をきっかけに、自分の思考の枠を超えた部分にアクセスすることが出来るから」というのがひとつ。

もうひとつは、「『自分でない誰かの問題』として向き合っているとき、客観性を持つことが出来るから」なのだと思います。

「人に説明するために、深く勉強をすること」も、理由のひとつなのかもしれません。

 

私が、カウンセラーになりたい人向けの講座の名前を

「自分も幸せになれるカウンセリング講座」

としているのは、そういう理由からです。


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