カウンセリングの技術は、お子さんの話を聴くときにも超~~お役立ちです。
私がやっているカウンセラーになりたい人向け講座 卒業生の倉野まゆさん。
講座で知ったことを活かしてお子さんの話を聴いた時の様子をブログに書いておられました。
お母さんであるまゆさんが答えを出さず、子どもさん自ら答えが出せるような聴き方をされたとのこと。
すごい、と思いました。
「子どもの話を聴くときはこうするといい」とか、「こうするとダメ」のようなことを「知識」として知っていても、実践できる人は少ないです。
私も娘がいる身です。
クライアントさんの話を聴くときには出来ることでも、身内にはなかなか難しい。
「対娘」となると「わかっていても出来ない」という経験を何度もしてきました。
カウンセリングの「本当の役割」とは
「カウンセラー」と聞くと、「どうすればいいかを教えてくれる人」「答えを出してくれる人」のように誤解している人も多いです。
でも本来、「カウンセラーの仕事」は「答えを教えること」ではありません。
上のブログの会話のように、カウンセリングの中において「どうするべきか」「これからどうしていこうか」を決めるのは、 聴き手ではなく、当事者である話し手さんです。
(あくまでも「理想的なカウンセリングでは」なのですが……。)
これには理由があります。
「ほとんどの人は、自分の腹がくくれていないことを人に言われても、行動に移すことができないから」です。
気持ちの整理がついていない状態であれやこれやとアドバイスされても
「おっしゃる事はごもっともですが、それが出来れば苦労しないんですけど。」となってしまう人が大半です。
でも、自分自身が導き出した答えは違います。
カウンセリングが終わった後、具体的に行動する意欲があるのです。
本人の「納得感」が違うので、行動に移しやすい。
「行動に移しやすい」イコール「結果が出やすい」「効果が高い」となります。
また、自分で答えを出せたことで、「私には問題を解決する力があるんだ」という自信につながることも大きなポイントです。
結局、アドバイスをしない方が「高い効果」が出ることがとても多いです。
私も油断すると、うっかり「答え」や「アドバイス」をしてしまいます。
新人の頃より減りましたが、それでも完ぺきとは言い難い。
でもまぁ……やんないっす。
アドバイスしても。
ほとんどの人が。
カウンセラーとして活動するようになって、もうすぐ5年。
たくさんの方のカウンセリングをさせていただきましたが、私が先走ってアドバイスしてしまったことを、ちゃんと実践してくれた人って、ほんのひと握りです。
(片手で足りる気がする……。)
だから、ギリッギリまで、こちらから結論は言わないのが理想なのです。
ご本人に気づいてもらうのがベストです。
あくまでも私たちは、
「なるべく早く、本人の想像の域を超えるくらいベストな答えを出せるようにサポートをする」のが
仕事だと私は思っています。
子育てだけでなく、後輩育成、コンサルティング etc……。
共通する部分が多いなと思います。
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